ウェビナー(Webinar)とは?

ウェビナー(Webinar)という言葉をご存知でしょうか?
ウェビナーは “ウェブ(Web)” と” セミナー(Seminar)” を合わせた造語で、インターネットを利用して配信されるセミナーであり、インターネットセミナー、オンラインセミナー、Webセミナーとも呼ばれています。
近年は特にマーケティング手法の一つとしても注目を浴びています。
今回は、そんなウェビナーの基礎知識をはじめ、メリットや事例を紹介します。
ウェビナーとは
先述しましたが、ウェビナーは、インターネットを利用して配信されるセミナーを指します。
ウェビナーを利用するのは、講演会や研修会だけとは限りません。例えば、全国に支店があるような企業では、ウェビナーを用いて会議を行うこともできます。ウェビナーを活用できるシーンは以下のようにさまざまです。
- 既存顧客向けに製品の活用方法をレクチャーする。
- 新規顧客向けにサービス概要を紹介する。
- 社内向けにセキュリティ教育を実施する。
- 採用説明会を開催する。
- 地方自治体が移住関連の情報を発信する。
従来のセミナー(会場開催型)との違いは?
それでは、ウェビナーは従来の会場開催型のセミナーとどのような点で違いがあるのでしょうか?
参加者側と開催者側に分けてメリット、デメリットを見ていきましょう。
参加者側のメリット・デメリット
参加者側のメリット
ウェビナー参加者のメリットは以下の5点です。
- どこにいても参加可能。会場までの交通費や移動時間がかからない。
- 録画機能を使用して何度も同じ内容を受講できる。
- セミナーによっては無料で参加できる。
- 動画等さまざまなメディアが使用されており理解しやすい。
- ネット環境があれば、スマートフォン、タブレット端末からも参加できる。
参加者のデメリット
ウェビナー参加者のデメリットは以下の2点です。
- 視聴環境が必要でありネット環境のトラブルが起こりうる。
- 講師と参加者が対面ではないため、受講者の気持ちが伝わりにくい。
開催者側のメリット・デメリット
開催者側のメリット
開催者側のメリットは以下の7点です。ネット環境で配信するため、開催のための会場を借りる費用がかからない。社内の会議室などから配信できるため、広い会場が必要ない。会場の事前予約などがいらず、日程調整がしやすい。講師の移動交通費がかからない。コストや手間がかからないので何度もセミナーを開催できる。Web上での開催なので、物理的な収容人数といった制限がない。人数や場所の制限がないことで、より幅広く新規顧客開拓を行うことができる。
開催者側のデメリット
開催者側のデメリットは以下の6点です。設備や機材のトラブルによって配信が停止するリスクがある。講師と参加者が対面ではないため、受講者の気持ちがつかみ取りにくい。講師の話し方が早口過ぎる・声が小さすぎることが起こりうる。カメラ映り(講師の身だしなみや背景の印象)が悪いとセミナーの信頼を損なう。録画により古い情報を伝えてしまう恐れがある。視聴者が離脱しやすい。
ウェビナーの種類
ウェビナーには、配信方法としてリアルタイム配信と録画配信があります。また、リアルタイム配信には、一方向配信と双方向配信があります。
リアルタイム配信と録画配信
Web会議システムなどの仕組みを利用し、配信時間を決めてリアルタイムに配信する方法と、あらかじめ録画しておいた配信データを、告知した日時に配信する録画配信する方法があります。
リアルタイム配信は、セミナーに臨場管を持たすことができる点や参加者からの質疑応答を行うなどの双方向性がメリットです。例えば、質問を受けてその場で回答したり、反対に講師が質問をしたりすることもできます。
ビジネス会議や討論会、英会話やパソコンなどのレクチャー配信などが適しています。
録画配信の場合は、スライドなどの視覚効果の高いものをあらかじめ編集しておくことができるので、充実したコンテンツ内容を準備できるというメリットがあります。また、24時間いつでも視聴できる録画配信は、より多くの人に見てもらいやすくなります。やや専門的な内容であったり、難度の高い内容をレクチャーする際に適しています。
一方向配信と双方向配信
リアルタイム配信の場合、コンテンツを一方的に配信する形の一方向配信と、チャットツールなどを活用して、参加者からの質問や意見をリアルタイムに受け付けて双方向でコミュニケーションを取る双方向配信があります。
双方向配信の場合は、リアルタイムで参加者の反応を見ながら運営をすることができ、臨場感と信憑性の高いセミナー配信が可能です。
ウェビナーを始めるための主なツール
zoom

Zoomは、アメリカの会社が作ったWeb会議システムであり、次のような特徴があります。
- 1クリックで安定した録画が可能
- 高品質な音質、画質
- 個人が購入できる価格帯のWeb会議室で、グループワーク(ブレークアウトセッション)ができる
- Proアカウントでは100人まで同時接続可。アップグレードにより最大500名まで接続可能
- 参加者全員が書き込むことができるオンラインホワイトボード
- デスクトップシェア&アプリケーションシェア(表示している画面を共有)
- iPadやiPhoneの画面をミラーリングによってシェアできる
- 通信データ量が少ない
- Windows,MacなどのPCからだけでなく、iPad,iPhone,アンドロイド,Linuxからも接続可
- UI(ユーザーインタフェース)が直感的でわかりやすい。
- アカウント料が安い(月額14.99ドル:約1,600円)
コクリポ

コクリポは、簡単に参加ができる低料金のウェビナーであり、以下の特徴があります。
- 250円/時~(業界1/100以下の圧倒的な低料金)
- 専用ソフト不要
- マルチデバイスで、どこからでも参加
- 300人参加でも、とにかく切れない、遅れない
- 参加者のアドレス、発言、アンケート結果をもれなく記録
- 録画もボタン一つでできる
- 迅速かつ、きめ細やかなサポート
V-CUBE セミナー

V-CUBEセミナーは最大10,000拠点に配信可能なWebセミナーで、以下のような特徴があります。
- Windows PCやMac、スマートフォンやタブレット端末に対応
- 多くの言語にも対応(日本語、英語、中国語、タイ語、インドネシア語)
- 誰でも使えるクラウド型サービスにログインをすれば、常に最新の状態で利用
- 理解度を向上させるチャットやアンケートが可能
- 配信サポートやセミナーに最適な専用スタジオも準備
- 高画質でクリアな画像
- モバイル対応(iOS/Android専用アプリ)
- 利用シーンに合わせた柔軟なカスタマイズ可能
GigaCast

GigaCast(ギガキャスト)は、ロゴスウェア株式会社が提供するウェビナーツールです。
企業が使うには十分な高性能ツールを低価格で提供しています。
- セミナーの頻度や用途に合わせた5つの料金プラン(プリペイド式、月額固定、従量課金制など)
- ウェビナー中の動画配信やチャット機能
- ウェビナー後のレポートやアンケート機能
- セミナー資料アップロード機能
- ライブ配信支援(告知ページの生成や招待メール配信)
ネクプロ

ネクプロは、初めての方でも安心のシンプル設計と便利機能が特徴のツールです。
- 申込者の受講状況
- チャットの書き込み
- アンケート回答結果の集計・分析
- 受講者リストの管理
- 有料セミナーやクレジットカード決済も可能
- セミナーの企画や実施の支援
QuickTime
MacOSに組み込まれている標準ソフトQuickTimeは動画再生だけでなく、Macの画面を音声込みで録画することができます。
その他のウェビナーツール
上記であげた以外にも、以下のようなウェビナーとして利用できるツールがあります。
- Youtube Live
- ニコニコ動画
- ツイキャス
- LINE Live
- Facebook Live
- Skype
- Googleハングアウト
- Apowersoft PC画面録画ソフト(予約録画機能)
今最も注目されているウェビナー
Azureウェビナー

Azureは、Microsoftが提供するクラウドソリューションサービスです。MicrosoftはAzureの導入を検討される顧客に向けて、クラウドの仕組み、クラウドの経済性、クラウドのセキュリティ、IaaSの基礎など多くのウェビナーを開催しています。
- Azureはじめの一歩シリーズ
- Azureへのお引越しシリーズ
- 一歩先行くAzure Computingシリーズ
- Microsoft Tech Summitのセッション動画と資料を無料オンデマンドで公開
また、Azureにはクラウドプラットフォーム上で高品質メディアの作成から配信までの機能を提供するAzure Media Servicesがあり、ウェビナーツールとして利用することもできます。しかしながら、Azureをウェビナーツールとして利用できることは、あまり知られていないのが現状です。
参考:https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/media-services/
XMウェビナー

FX(Forgin Exchange:外国為替証拠金取引)において最も注目されるウェビナー、それがXM(XM Trading)ウェビナーです。
XMウェビナーは、いま世界で最も人気のある海外FX会社が開催するウェビナーで、誰でも無料で利用できる充実の内容が好評なウェビナーで以下のような特徴があります。
- 視聴登録すれば誰でも参加可能(XMの取引口座の開設不要)
- ライブ放送、しかも双方向型であるため直接質問ができる
- 過去のウェビナーは見られない(リアルタイムだからこそ意味がある)
- 実践で使用できることを目的としている
- 初心者から上級者まで参加できる
- 午後9時から放送なので参加しやすい
- スマホでも簡単に参加できる
- 日本人による完全日本語対応(一部のセッションは日本語での質疑応答も実施)
次に、XMウェビナーへの登録、申込から、受講、完了までの流れを紹介します。
詳しくはXMのWebページを参照ください。
- XM(XMTrading)のホームページの「FXを学ぶ」メニュー内にある「FXウェビナー」をクリック
- 参加希望のウェビナーで、既述の必要情報を入力して「今すぐ登録」をクリック
- 「JP -(ウェビナータイトル)Confirmation」の題名のメールをXM – Trading Point(customercare@gotowebinar.com)から受領
- ウェビナー当日、開始時刻の5分前くらいからログイン可能な状態になるので、メール内の「Join Webiner(ジョイン・ウェビナー)」をクリックして参加(ウェビナーの開始は、多くが日本時間で午後9時からです)
- 約1時間のウェビナーを受講
- ウェビナー終了後、ウェビナーの資料をダウンロードXM – Trading Point(customercare@gotowebinar.com)から「ウェビナーにご参加頂きありがとうございました」の題名でメールを受領します)
まとめ
以上、ウェビナーの基礎知識から、ウェビナーを導入できる主なツール、注目されているウェビナー事例までまとめてご紹介しました。いかがだったでしょうか。
「商品には興味があるが、資料ではよくわからない」と感じている見込み客に情報提供する手法としてウェビナーは有効です。ウェビナーを有効に利用することで、手軽に商品やサービスを知ってもらう機会ができ、かつ双方向のコミュニケーションをとることにより、さらに関心を高めたり、 ユーザーの疑問を解消することができます。
海外では、既存顧客へのノウハウ提供やリード育成を目的に多くの企業でウェビナーが実施されています。国内では、実際に会場を借りてセミナーを開催することがまだまだ多いですが、今後ウェビナーという手法にも注目が集まっていくのではないかと考えています。
時間や場所の制約を受けにくく、効率的に多くの人へ情報を届けることができるウェビナー。本記事をきっかけに、ウェブ上でのセミナー開催を検討してみてはいかがでしょうか。

・代表の経歴
大学卒業後、IT企業に入社し、飲食・小売店向けタブレット型POSレジのパッケージ・SaaSの提案営業、また、グループ会社にて、中小企業の経営者を対象に、自社開発CMS、BtoBビジネスマッチングサイトのアウトバウンド営業を担当させて頂きました。その後、IT企業に特化した人材紹介会社にて、外資系・日系IT企業を対象にエンジニア採用のコンサルティング営業を経験し、IT/WEB業界における無形商材の営業経験をいかして、2017年3月に株式会社カタセルを設立しました。
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