営業代行とは?メリットや選び方おすすめ企業紹介
平成30年度の厚生労働白書によると、年間総労働時間については1700時間とトータルでは減少傾向にありますが、正社員についてはまだ2000時間にものぼるとされています。
年間総実労働時間は、減少傾向にあり、近年では 1,700 時間台半ばの水準となっている が、いわゆる正社員等については 2,000 時間前後で推移しています。また、週の労働時間が 60 時間以上の労働者割合も、特に 30 歳代男性で 15.0%に上っており、これらの長時間 労働の問題への対応が求められています。さらに、仕事と子育てや介護を無理なく両立させ るためにも、多様なニーズに対応した新たな働き方の選択肢を設けることが求められている。
平成30年厚生労働白書
第二章働き方改革の推進などを通じた労働環境の整備など
こうした背景から、いわゆる働き方改革という言葉が産まれ、解消のために改めてアウトソーシング(BPO)領域の活用が注目されています。
株式会社矢野経済研究所によると、国内BPO市場規模推移予測としては、2020年には4424250(百万円)に市場規模は達するとされている。
そして、このような拡大基調の背景としては、以下が要因とされています。
非IT系BPO市場は、昨今の労働力不足や人材不足に加え、働き方改革推進の影響によって、多くの企業では、自社の人的資源における生産性向上や業務効率化を目的に、非中核業務を外部委託(アウトソーシング)するといったBPOサービス需要の高まりに伴い、拡大基調となっている。また、民間企業のみならず、官公庁からのアウトソーシング需要も高まっていることも当該市場にプラスとなっている。さらに、労働契約法や労働者派遣法の改正の影響により、人材派遣サービス(派遣スタッフ)の利用からBPO サービスに切り替える企業が増えていることも市場拡大を後押ししている。加えて、BPO事業者の中には、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)やAI(人工知能) などのデジタル技術を活用することで、BPO 業務の効率化・迅速化・省力化が図られており、請け負う業務領域拡大による利用企業からの受注量増加によるプラス効果も期待されている。
株式会社矢野経済研究所 国内BPO市場規模推移予測より
こうした背景から、非IT系BPOの営業代行サービスの重要性もますます増加していくことは間違いありません。
そこで、当記事では改めて営業代行サービスについて定義や選び方などについて徹底解説していきます。
✅営業代行会社の選び方や報酬ってどうなっているの?
✅営業代行と営業派遣や販売代理との違いは?
✅営業代行の成果報酬と固定報酬の違いは?また報酬相場は?
✅営業代行の契約形態と契約書はどう書けばいい?
✅営業代行を頼むメリットやデメリットと選び方を教えてほしい。
当記事では、こうしたこれから営業代行会社に依頼をしようと思った時にすぐ調べられるように、疑問に一つ一つ詳しくかつ端的にわかりやすく答えていきます。
なお、当記事を制作及び監修しているのは、キーマンとの商談獲得営業代行やアカウントベースドマーケティング(ABM)を得意としている株式会社カタセルです。
当コンテンツは、カタセルがこれまで積み上げてきた実績と、実際に営業代行業界で培ってきた事実をもとに検証した事案を参考に、だれもが最適な営業代行サービスを活用できる事を目的に作成していきます。
それでは、まずは営業代行の意義から見ていきましょう。
Contents
営業代行とは?営業代行の定義
営業代行の定義とはいかなるものでしょうか。
例えば、テレアポも営業代行ですし、広告配信代理もある意味では広義の営業代行に含まれると思います。
ここでは営業代行の定義を明確にしたいと思います。
以下を当コンテンツでは営業代行の定義とします。
営業代行とは、プロダクトやサービスを販売するために必要な業務や活動を、全部または一部を請け負い、企業もしくは個人に代わって実行することを言います。
一般的には、テレアポの代行をアポイントを成果として設定して行う場合や、セミナーの企画から人員のアサイン、集客や実施までを代行する場合、さらには商品の販売営業をクライアントを訪問して行う活動の代行を指して営業代行と呼ぶことが多いでしょう。
それでは、次は営業代行の種類について解説していきます。
営業代行の種類にはどんな物がある?
営業代行は委託する業務の内容で分類できます。
営業代行の種類1.営業ソリューション
企業の営業が行う業務は多岐に渡ります。
例えば、営業部長であればどういった戦略を立てて、どのくらいの目標で、どういう人材をどう配置して達成をしていくのかといった事も決めなければなりません。
また、アップセルやクロスセル、近年ですとインサイドセールスやカスタマーサクセス、さらにはリードの獲得とリードナーチャリングといったマーケティング分野まで見なければならない場合もあります。
営業ソリューションはこうした、営業活動全般の業務について戦略から検証まで、PDCAサイクルを回し、バリューを提供していく営業代行の形態です。
主には、固定報酬か若しくは成果報酬と固定報酬の併用型を採用する場合が多いです。
営業代行の種類2,営業アウトソーシング
営業アウトソーシングとは、上記営業ソリューションのうち、一部の業務だけを対象にした営業代行を指します。
業務としては、テレアポ、訪問営業(BDR)、メール/SNS営業、資料作成、研修などがあります。
多くの営業代行会社は、こちらの営業アウトソーシングの場合が多く、アポイント1件につきいくらといったように、成果報酬型若しくは成果報酬と固定報酬型の併用の場合が多いです。
なお、営業アウトソーシングは、さらに依頼先によって以下のようにも分類することができます。
依頼先による分類
✅営業代行会社へのアウトソーシング
→営業代行を法人企業に依頼する場合
✅営業代行会社に勤務する優秀な人材に副業としてアウトソーシング
→営業代行を副業として会社に努めている人材に対して依頼する場合。
✅フリーランスの営業代行人材へのアウトソーシング
→営業代行を個人事業主やフリーランスの方に依頼する場合
営業代行の種類3,紹介代理店・販売代理店
紹介・販売代理店は、営業ソリューションや営業アウトソーシングとは違い、販売自体をまるごと委託します。
具体的には、営業ソリューションや営業アウトソーシングとは違い、自社製品をエンドユーザーに販売するのは、これまで最終的には自社でしたが、紹介代理店・販売代理店の場合は、代理店が自らエンドユーザーに販売を行います。
ちなみに、紹介代理店は自社の他の製品と一緒にパッケージ化して販売したり、得意商材に特化して顧客を新規開拓して販売していく場合との2つのパターンがあります。
こちらは、販売手数料という形で、最終的にどのくらい売れたかという点にコミットするパターンが多く、成果報酬若しくは成果報酬と固定報酬の併用型が多いです。
以上のように営業代行の種類は分類することができます。
営業代行で可能な営業業務
まず営業代行とはどのような業務を担ってくれるのでしょうか。
平たく言えば「営業活動に関する全ての業務、または一部」を代行してくれます。営業代行と聞くと「商談に同行・代行してくれるもの」と考える方も多いのですが、商談だけでなく集客から既存顧客のフォローまでまさに一連の営業活動を代行してくれます。
もちろんどのプロセスが代行可能かといったことは代行会社によるのですが、一般的には以下のとおりです
営業代行会社で代行可能な営業プロセス(企業によって変動あり)
- 集客(テレアポ・セミナー・見本市含む)
- 見込み顧客フォロー
- 商談への同行
- 商談・交渉代行
- 既存顧客フォロー
想像していたよりも多くの業務を代行してくれますね。
代行会社によってはテレアポ代行のみを行っていることも、アポイント取得と顧客訪問が同会社の別事業で扱われていることもあります。
営業代行コールセンター・テレアポ事業社徹底比較と選び方【2019年最新情報】
営業活動の全工程を代行してくれる会社であっても、その後のフォローのある場合とない場合もありますので契約の前にきちんと確認しておきましょう。
また中には営業活動の代行だけではなく、依頼企業の営業活動に対するコンサルティングを行ってくれる代行会社もあります。
依頼企業の抱える営業課題について分析し解決まで導きながら営業代行も請け負ってもらえるとあり、営業力の強化には極めて大きな後押しとなります。
営業コンサルティングの例
- 営業戦略の立案と実行
- 現状の営業プロセスの問題点分析と改善案の提案
- 営業人材の育成
- 営業活動の仕組み構築
- テストマーケティング
以上のように営業戦略の策定から営業人材の教育まで、抜本的な営業活動の見直しが可能な代行会社まであります。
自力では営業力の改善が厳しいという場合には、このようなコンサルティングも行う営業代行を依頼することも一つの方法です。
一口に営業代行といってもその業務内容は実に多岐に渡るものです。商談だけでなく、集客からアフターフォローにコンサルティングまで行ってもらえる会社があるとなると、利用しない手はないですね。
営業代行と営業派遣の違い
営業代行に並んで営業派遣・販売代行というものもあります。
この3つは似ているようで、その性質はそれぞれ異なるものとなっています。
まず販売代行に関してですが、こちらは販売に特化した代行業になります。営業代行で行われるような集客や顧客フォローなどは行いません。
よく利用されるのはアパレルや雑貨などの小売業界で、接客をメインに据えた販売を行うことが目的とされることが多いです。
では営業代行と営業派遣についてはどうかと言うと、両者の一番の違いは指揮命令権がどこにあるかによります。
指揮命令権の所在
- 営業代行…営業代行会社
- 営業派遣…派遣先企業
指揮命令権がどこにあるかによって営業代行と営業派遣には違いが生じています。
端的に言うと営業代行では営業代行会社の方針に沿った形で業務が遂行され、営業派遣では派遣先企業の方針に則った業務が行われます。
それというのも営業代行の場合は代行会社と業務委託契約を結びます。営業代行を行う社員は営業代行会社の管轄下にあります。
依頼企業の社員と同様に依頼企業に出社するという訳ではないので、営業代行を行う上で意思の相違のないように営業代行会社と密に連絡を取ることが求められます。
営業派遣はというと、指揮命令権が派遣先企業にあるため派遣社員は派遣先企業の指示によって業務を行います。
営業代行のように営業活動の改善を求めるものというよりも、人員を増やすという点に焦点が当たっていると考えるのが妥当でしょう。
では営業代行と営業派遣のどちらを利用すればいいのか判断できないという方もいらっしゃるかと思います。
営業派遣が向いているのは、既にマニュアルが確立されているなど、自立的に営業活動ができる環境が整っている場合です。
このような状況であれば営業派遣を使用することでコストを抑えることも可能です。
営業代行を利用するのが適切な場合については次の項目を見てみましょう。
営業代行の成果報酬の相場
ここで営業代行の成果報酬の相場についての解説の前に営業代行の料金体系について確認してみましょう。
営業代行には3つの料金体系があります。
- 固定報酬型
- 成果報酬型
- 固定報酬と成果報酬の複合型
この3つの料金体系ごとに成果報酬の相場は異なります。それぞれの料金体系の解説とともにその相場を見ていきましょう
固定報酬型
相場:日当2.5~3万円(1月あたり50~60万円)
固定報酬型では成果や結果に関わらず、毎月一定の固定費を代行会社に支払うというものです。月額報酬以上の料金は発生しないため、予算の見通しが立てやすいのがメリットです。
その一方で結果が出ない場合でも料金が発生してしまうため、「無駄な費用」が生まれる可能性もあります。しかし成果報酬型に比べれば単価が低いことも多いため、結果的に固定報酬での依頼の方がコストを抑えられる場合が多いです。
多くの営業代行会社ではこの固定報酬型が採用されており、最も基本的な料金体系となっています。
成果報酬型
相場:アポイント獲得 1.5~2万円
成約時 売り上げの30~50%
成果報酬型ではアポイントの獲得やクロージング時など何らかの成果が出た時にのみ、料金が発生します。アポイント取得代行では1件あたりの価格が決まっている成約単価方式が多く、クロージングまでの代行の場合は売上中の数%が報酬になるという形が多いです。
成果報酬のメリットは成果が出ない限りは報酬が発生しないので、無駄な費用はかからないという点です。しかしその分報酬は高めに設定されているため、費用を抑えたい場合などは安易に利用しないよう注意が必要です。
また代行会社によってどのような状態になったことを「成果」とみなすのかが異なることがあるため、契約時にしっかりと確認をしておきたいところです。
この成果報酬型の料金体系はアポイント代行や訪問販売代行などで採用されていることが多く、営業活動の全工程を請け負う代行会社ではほとんど利用されていません。
固定報酬と成果報酬の複合型
相場:1月あたり25~50万円
この複合型は固定の月額料金に加えて成果が発生した時に報酬額を支払うというものです。
複合型では成果報酬がメインの料金体系となっているため、固定費は低く設定されていることがほとんどです。成果報酬額についても代行会社によって異なるため、相場価格はあくまで目安のものとなっています。
また一部の業者では成果報酬型をとっているとしておきながらも、契約時に別途初期費用や毎月の固定費を求められる場合があるようです。完全成果報酬の形で営業代行を検討している場合は、他に固定額が発生しないかなどの確認もきっちり行っておきましょう。
以上が営業代行の料金体系と相場となりますが、特定のスキルがあれば一定の成果が望める場合は固定報酬型で依頼し、仕組づくりを行ったり試行錯誤を行ったりと時間のかかりそうな場合は固定報酬にするのが一般的な選び方です。
報酬については依頼主のニーズによって費用は相場や代行会社の料金表に掲載されているものと異なってくることが多くあります。必ず複数の代行会社に見積もりを依頼して、より希望に見合う代行会社を慎重に検討したいところです。
営業代行会社の選び方と注意すべき点
それでは実際に営業代行会社を選定してみましょう。
以下に重要なポイントをまとめてあります。
やはり営業会社ごとに得手・不得手がありますし、残念ながら良し悪しもあります。
自社に合った代行会社を選ばなければ、最悪の場合は自社の評判を落とすような事態にもなりかねません。
営業代行会社は時間をかけて焦らずに選びましょう。
- 自社のニーズを明確にする
自社のニーズが営業代行会社の強みと一致しているかどうかが最も大切なポイントとなります。営業代行会社が自社の業界の事情に疎いということも有り得ることですので注意したいところです。事前に問い合わせをするなどして確認しておきましょう。
- 自社の業界・ニーズにあった提案ができる
依頼したい代行プロセス(集客や商談など)も明確にしておくことで、そのプロセスに強い代行会社を選ぶこともできます。いずれにしても、自社のニーズをはっきりとさせておき、その分野に強い代行会社を探すことが重要です。
- 自社の目指す成果とそれに見合った費用を明確にする
営業代行にかかる費用は大きく、避けては通れない問題です。しかし費用を抑えたいからといって結果的にあまり成果は出なかったり、却って追加料金などで費用が嵩んでしまうといったりしたことも散見されます。自社の求める成果を数値に落とし込んでおき、安易に安い価格の代行会社に依頼しないのも重要です。
- 的確に課題を分析した上で提案ができる
営業代行会社が自社の課題をきちんと踏まえた上で、対策を取り代行業を遂行してくれるのかといった点も成果に大きく左右します。代行会社が自社の現状をあまりよく把握しないまま業務を行ったところ、思うように成果が出ないこともままあります。
- プロセスを開示してくれるのか
またプロセスを開示してくれるかどうかも、自社のその後の営業活動に大きく影響します。営業代行のデメリットの項でもお伝えしました通り、営業代行の契約が終了した後に売り上げが下がるのを防ぐためです。また日々の業務をどのようにこなしているのかがわかることで、契約ないようがきちんと遂行されているということの確認もとれます。
こうしたポイントに留意しながら自社のニーズその他の条件に見合った代行会社をきちんと選ぶことができれば、営業成果もおのずと飛躍的に伸びてくることでしょう。
以下のコンテンツでは営業代行案件・仕事をどこで探せばよいのかがわかりやすくまとまっています。
ここで上げたポイントに沿って、以下のコンテンツをご覧いただきながらベストなサイトをご選定ください。
営業代行案件・仕事を探す方法まとめ!オススメの営業代行案件掲載サイト【2019年最新】
おすすめ10社比較表!ひと目で分かる
ここでは、おすすめの営業代行会社10社を厳選してご紹介します。
特に社名、特徴、料金、そしてリンク先だけに絞って掲載していますので、気になる企業があればぜひリンク先でご確認ください。
同時に、より詳しく調べたい方はこのあとのコンテンツに50社を徹底紹介したものもございますので、そちらも合わせて御覧ください。
社名 | 特徴 | リンク | 料金 |
株式会社カタセル | ABMに特化!セールスレターを使ったアプローチが特徴的。社長や執行役員、CMOやCTOなどのキーマンとアポを直接取ることにコミット。 | https://katasel.com/ | 成果報酬型 問い合わせ後に見積もり |
株式会社セレブリックス | 法人の新規営業としては国内最大級の実績あり。戦略的営業代行として、営業代行後のレポーティングなどの成果物に期待できる。 | https://www.cerebrix.jp/ | 月額60万から |
株式会社エージェント | 業界最大級の営業拠点があるため、全国どこでも営業代行が可能。飛び込み営業などに実績あり。 | http://www.agency-jp.com/ | 成果報酬型 問い合わせ後に見積もり |
株式会社コムレイズ・インキュベート | どちらかといえば扱う案件が新規事業が多い。インハウスの構築までのサポートなどで実績あり。 | https://www.comrades-incubate.com/ | 成果報酬型 問い合わせ後に見積もり |
営業代行・戦略的営業アウトソーシング | 営業組織の構築などベンチャー企業の営業代行を中心としたサービス | https://www.urikata.biz/service/sales-outsourcing/ | 成果報酬型 問い合わせ後に見積もり |
株式会社アイランド・ブレイン | 海外の営業代行も手掛け、アポイント取得に特化したサービス | https://www.islandbrain.co.jp/eigyo-agency/ | 1アポあたり16200円から |
株式会社グローバルステージ | 新規事業の営業代行を得意と最初から宣言していて、そこに特化しているサービス | https://www.global-stage.net | 成果報酬型 問い合わせ後に見積もり |
株式会社エグゼメディカル | 医療営業の代行サービスに特化。アポイントメントの獲得を成果としている。 | https://exemedical.jp | テレアポ代行40万から リスト作成19万8千円から |
株式会社ambient(アンビエント) | 得意分野はIT・WEB・人材・物流。コール数を成果としている。 | http://ambient-co.jp/ | 1件(3コール)250円から |
営業代行のメリット
それではここで一度、営業代行のメリットをまとめてみましょう。
- 社員育成経費の削減
最も大きいのが営業経費の削減でしょう。新規に社員を獲得して営業を行えるまでに育成するとなるとコストも時間もかかりますが、営業代行によってプロを雇うことでそれらを省略することができます。すぐに質の高い営業活動ができることも大きな魅力です。
- 不得意分野にも踏み込める・新しい顧客・販路の獲得
また依頼企業がこれまで踏み込めなかった苦手な領域にも飛び込むことが可能になります。
新しい販路を獲得することで、新たな事業展開が最短距離で狙えます。今の市場に限界を感じている方などは積極的に利用したいですね。
- 営業のプロからの分析・サポートが得られる
営業代行を行う前のヒアリングの段階で、自社の課題などを分析した上で代行業を遂行してくれる代行会社も多くあります。こうした分析は営業代行終了後にも役立ちますし、代行会社によっては、日々の代行業をこなしながら課題を指摘してくれるほか何らかの提案を行ってくれることもあります。
営業代行利用・代行会社選びの注意点。営業代行のメリット・デメリットも
営業代行のデメリット
大変有用に思える営業代行ですが、当然のことながらデメリットがあります。営業代行を依頼する前に以下の点には注意しておきたいところです。
- 成果に比例して出費が大きくなる
やはり営業代行にはそれなりの費用が必要になります。営業代行を依頼することによってコストは削減できますし売上げも上がることが見込まれますが、営業代行そのもの費用との兼ね合いも必ず視野に入れておきましょう。
- 営業代行の終了後に売上が維持できない・低下する
またよく聞かれるのが、営業代行を終了した後に売り上げが保てないという点です。営業代行の社員が契約を終了する前に、自社の社員にきちんと引き継ぎを行う体制を整えておきたいところです。
- 営業代行の業務内容を把握しにくい
営業代行の社員は依頼主企業に出社する訳ではないので、どのように業務を進めているのかが不透明なところもあります。営業のノウハウを教わることも含めて頻繁に連絡をとるなどして、日々の業務内容についてはきちんと把握しておきましょう。
営業代行の歴史
電話サービスの加入者が急激に増加した1950年代以降には、テレアポ代行のサービスが開始されています。
さらに電子メールが登場すると世界的にメール送信が行われ始め、メールはビジネスで重要なコミュニケーションツールとして定着しました。
2000年代にはITの発達にあわせてSNSやチャットも普及し、企業ではいよいよインサイドセールスの導入が進んでいます。
フィールドセールスは衰退していませんが、コミュニケーションツールの変化はインサイドセールスの需要を高める結果につながっています。
効率的なインサイドセールスの実現には組織体制の切り替えなどを要することもあって、インサイドセールスを営業代行に任せる企業は珍しくありません。
コミュニケーションツールの変化が企業の営業方法に影響を及ぼす一方で、市場の変化も同様に企業の営業方法を左右する影響を与えています。
まず、2006年のライブドアショックや、2008年9月のリーマンショックや2011年3月の東日本大震災が起こった結果として、企業経営においては以前よりも事業リスクが考慮されるようになりました。
加えて、モノやサービスがあふれる現在では、製品ライフサイクルの短縮が顕著にあらわれています。ビジネスは市場ニーズの変化を捉えて動くスピード感が問われる状況へと変わり、これに対応できなければ企業の生き残りは難しくなりました。
このような状況を踏まえて企業がスピード感を確保したくても、企業の間では人手不足が深刻化し、優秀な営業職の採用競争は激化しています。商品に自信があっても成果を得られない企業にとって、もはや営業代行は営業戦略に欠かせないサービスになりつつあります。
もちろん営業代行会社は創業時よりも営業代行のノウハウを蓄積していますので、企業の要望に応じられる基盤が整っています。
営業代行会社の進化と企業側のニーズが一致したことで、営業代行は注目を集めるサービスになったといえるでしょう。
営業代行業界の市場シェアと今後の動向について
企業の業務プロセスを外部に委託するBPOサービスは、IT系BPOと非IT系BPOの2つに分類されています。IT系BPOはITに関連するシステム運用業務のアウトソーシングであって、非IT系BTOにはIT系以外の業務代行が該当します。
営業代行会社が行う営業代行サービスをこうした分類に当てはめると、営業代行サービスはIT系BPOではなく非IT系BPOに含まれます。
国内のBPO市場を調査した株式会社矢野経済研究所の発表によると、2018年度における非IT系BPOの市場規模は1兆7,274億円の見込みです。2018年度のIT系BPO市場規模は2兆4,478億円の見込みなので、BPO市場全体からすれば非IT系BPOの市場シェアはIT系BPOほどではありません。
とはいえ、人材不足の深刻化や外資系企業の日本参入が同時進行している昨今では、非IT系BPO市場も堅調な成長を続けています。2019年度以降に企業の労働力不足がより進むのであれば、今度の動向としては非IT系BPO市場規模のさらなる拡大が起こり得るでしょう。
コミュニケーションツールや市場の変化に加えて、営業代行会社の進化と企業側のニーズが合致したことで営業代行サービスの需要は高まっています。
営業代行会社が請け負う業務は多岐にわたるため、営業代行会社選びに注力するのなら、企業は自社の弱点を補う営業代行会社と業務委託契約を結べます。
営業代行にはメリットこそ勢揃いしていますが、事前に営業代行会社の信頼性を見極めておかないと活用時にリスクも生じるので注意してください。
営業代行を含む非IT系BPOの市場シェアはBPO市場全体の半分に達していないものの、2019年度以降も市場規模の堅調な成長が見込まれています。
営業代行を契約する際の注意点と契約の仕方
実際に契約を行うとなった際にも確認が必要な事柄はいくつかあります。後になってトラブルとならないよう、不明点があればその都度確認をとることが必要です。
代行業務の内容
まず代行業務の内容についてです。
「営業代行会社を決めるときのポイント」でも紹介した「自社のニーズを明確にする」ことがここでも重要になってきます。どのような業務に対して報酬を支払うのかを、代行会社との間ではっきりさせておきましょう。
営業代行だけでなく営業コンサルティングも依頼したい、テレアポの獲得をお願いしたいが顧客リストの作成は不要など、依頼内容を具体的にしていきます。
その際に1日あたりの架電数などの目標数値などを明確にしておくと誤解が減らせます。
依頼主が頭の中で依頼内容を考えていても、それが代行業者に伝わっていない場合もあります。少し丁寧すぎるくらいに確認をしておきましょう。
また契約期間はいつまでなのか、解雇条件についても双方の間で合意を取っておきます。
報告・連絡について
営業代行を行う社員は依頼企業に毎日出社する訳ではありません。そのためいざ営業代行が開始しても、進捗がどのようになっているのかが不明瞭な場合もあります。
そのような事態を防ぐためにも、どのような頻度で進捗報告や情報交換を行うかなどといったことを決めておくことが重要です。
また営業代行社員は代行会社の指示によって活動が決まりますが、依頼企業側にも意見を言えるように承諾をとっておきたいところです。
料金体系
報酬は固定報酬なのか成果報酬なのか、さらに複合型なのかは特に確認が必要な項目です。完全成果報酬の営業代行を依頼するつもりが後から固定費を請求されるようなことのないように、成果報酬での契約は特に念入りに確認を行いましょう。
成果について
何がどうなれば「成果」とみなされるのか、またそれはいつまでに納品されるのかといった「期限」も決めておく必要があります。
成果報酬型ではアポが獲得できた時や成約できた時が成果の発生した時です。しかし訪問営業では売り上げが入っていなくても、受注をもらった時点で報酬が発生するケースもあります。どのようなタイミングで成果が発生したことになるのかという点も注意する必要があります。
固定報酬型については、テレアポや訪問時の結果報告などをいつしてもらえるかなどを確認します。またそれらについて依頼主が承認・意見する期限について定めておくと安心です。
報酬・経費について
報酬を支払うタイミングなどについても確認が必要です。納品後に支払うのか毎月決まった日に支払うのかなどといったこともはっきりさせておきます。営業代行会社によっては報酬を分割で支払えることもありますし、前金が必要なこともあります。
固定報酬型では一定の月額料金を支払い、成果報酬型営業代行では支払いのタイミングは会社によって異なります。
さらに通信費や交通費は契約代金に含まれるのか、実費で依頼主に請求されるのかも確認しておきましょう。
ここまで営業代行契約の締結の際の注意点を見てきました。
更に詳しく、以下の記事で営業代行契約の注意点と実際の契約書の書き方を掲載していますので、ご参考にしてください。
営業代行の契約を締結する際の注意ポイントを徹底解説
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フリーランスや個人の営業代行を選ぶメリットと選び方
営業代行会社を選ぶ場合には大きなメリットがあります。
それは会社であることの安心感です。
組織的にまとめた営業代行のノウハウを活用したり、資金力やセキュリティの担保などのメリットもあります。
しかし、一番の問題があります。それは、費用面です。
どうしても、企業間取引になると、一定期間の契約とそれ相応の費用を求められます。
こうなると例えばベンチャー企業やスピードを求めている企業にはどうしてもハードルが高いのが現状です。
そこで、近年伸びているのがフリーランスなどの個人の営業代行です。
以下の記事ではフリーランスの営業代行とは?
フリーランスの営業代行のメリットとデメリット
などについてまとめています。
ぜひ、御覧ください。
営業代行の副業とは?
近年、営業代行を副業とにする人が増加しています。
営業代行の副業では案件に応じて報酬に差こそ出ていますが、営業職のキャリアアップを見据えても営業代行の副業は有益な方法になっています。
以下の記事では、営業代行の副業が備えるメリットやデメリットのほか、営業代行の副業を始める方法やオススメの業者などをわかりやすく解説します。
営業代行の副業とは?副業の方法やオススメの業者などわかりやすく解説【最新情報更新】
まとめ
営業代行を依頼するにあたっては様々な注意点がありますが、それらを踏まえて営業代行を行うとあなたの会社の営業力は飛躍的に伸びます。ビジネスの大きな味方となってくれることでしょう。
実に数多くの営業代行会社が日本全国に点在しているため、あなたのニーズにあった代行会社もきっと見つかるはずです。
今は必要な人材を手近なところで確保するのではなく、優秀なプロをアウトソーシングする時代です。営業代行を積極的に利用して、営業のプロからも多くのことを吸収しましょう。
営業代行を選ぶ際に役立つ参考リンク
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・代表の経歴
大学卒業後、IT企業に入社し、飲食・小売店向けタブレット型POSレジのパッケージ・SaaSの提案営業、また、グループ会社にて、中小企業の経営者を対象に、自社開発CMS、BtoBビジネスマッチングサイトのアウトバウンド営業を担当させて頂きました。その後、IT企業に特化した人材紹介会社にて、外資系・日系IT企業を対象にエンジニア採用のコンサルティング営業を経験し、IT/WEB業界における無形商材の営業経験をいかして、2017年3月に株式会社カタセルを設立しました。
・LISKUL
大手企業とのアポ獲得なら「カタセル」!継続率87.5%の営業代行とは?
https://liskul.com/katasel-34173
・SalesZine
Sales Tech時代も「手紙」が最強の営業ツールなワケ
・SAIRU NOTE
セールスフォースも実践!大手企業とのアポイントを量産するCXO向け手紙施策のノウハウ詳細解説
https://sairu.co.jp/doernote/0160
◆実績
上場企業から数名規模のベンチャー/スタートアップ企業のご支援を通じて、大手・中堅企業のキーマンとの1000件以上の商談獲得の実績がございます。商材については、B2B SaaS、HR Tech、AIなどといった新規性の高いサービスから、システムの導入支援や業務改善、組織変革のコンサルティングなどといった大企業の大きな課題を解決するソリューションまで、一般的に、複雑で分かりにくいとされる無形商材の営業支援が中心となっております。月間の商談獲得件数については、営業マン1名でご訪問頂ける月間5件といったミニマムスタートから、月間1000通以上の手紙送付、商談獲得30件といった比較的大規模なアプローチまで、各企業様のご意向にお合わせしたボリュームで営業支援をさせて頂いております。弊社が獲得した商談経由の受注実績については、数百万円からLTVで考えると一千万円前後の高単価の商材を中心となっております。訪問から受注までのリードタイムは、商材によっても大きくことなりますが、平均的に3~6ヶ月で、早いものですと1週間前後で契約に繋がった事例から、長いものですと1年以上かけて契約に繋げるものまで幅広くなっております。受注率についても商材によって大きく異なり、受注率20%の事例もございますが、逆に数%の確率で大型商談を狙うものまで、商材の性質や単価、企業様の営業戦略によって大きく異なります。まとめますと、弊社は、ご依頼頂く企業様の規模は問わず、IT、マーケティング支援、コンサルティングなどの高単価の無形商材で、大手・中堅企業をターゲットにする営業支援を得意としております。